SLEEP APNEA
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
いびき・日中の眠気が気になる方へ
「いびきが大きい」「寝ている間に息が止まっている」とご家族に言われた方、しっかり寝たはずなのに日中に強い眠気がある方は、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。豊中市服部元町のかめいクリニックでは、ご自宅でできる簡易検査から診断、CPAP療法の導入と毎月の管理までを一貫して行っています。
ABOUT
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome=SAS)は、眠っている間にのどの奥の空気の通り道(気道)がふさがり、呼吸が止まる・浅くなることをくり返す病気です。10秒以上呼吸が止まる状態を無呼吸、呼吸が浅くなる状態を低呼吸と呼び、1時間あたりに起こる回数(AHI=無呼吸低呼吸指数)で重症度を判定します。
ご本人は眠っているため気づきにくく、ご家族やパートナーからの指摘で初めて受診される方が多くみられます。夜間に低酸素と短い目覚めをくり返すため、時間としては眠っていても体はまったく休まっていません。その結果、日中の強い眠気、集中力や記憶力の低下、起床時の頭痛などが生じます。
さらに重要なのは、全身への影響です。無呼吸のたびに交感神経が緊張し、血圧が急上昇するため、高血圧・糖尿病・脂質異常症を悪化させ、心筋梗塞・不整脈(心房細動)・心不全・脳梗塞の危険性を高めることがわかっています。とくにお薬を飲んでも血圧が下がりにくい方や、糖尿病の数値が改善しにくい方では、背景にSASが隠れていることがあります。「いびきは体質」と考えず、一度検査を受けていただくことをおすすめします。
SASの主なタイプ
- 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA):もっとも多いタイプで、のどの気道が物理的にふさがることで起こります。肥満、あごが小さい、首が太い、扁桃が大きい、鼻づまり、加齢による筋力低下などが関わります
- 中枢性睡眠時無呼吸:脳から呼吸の指令が出にくくなるタイプで、心不全や脳血管障害に伴って生じることがあります
- 混合性:上記の両方の要素が混ざるタイプです
タイプによって治療の考え方が変わるため、検査でしっかり見極めることが大切です。
重症度の目安(AHI=1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数)
- 5〜15回未満:軽症
- 15〜30回未満:中等症
- 30回以上:重症
一般に、AHIが20回以上で日中の眠気などの症状がある場合、CPAP療法が健康保険の適用となります(簡易検査の場合の目安)。重症度に加えて、症状や合併症の有無も含めて治療方針を決めていきます。
CHECK
こんな方はご相談ください

- ご家族やパートナーから「いびきが大きい」「寝ている間に息が止まっている」と言われた
- しっかり寝たはずなのに日中に強い眠気がある、会議中や運転中に眠くなる
- 朝起きたときに頭痛がする、口の中が乾いている、ぐっすり眠れた感じがしない
- 夜中に何度も目が覚める、トイレに起きる回数が増えた
- 寝ている間に息苦しさやむせるような感覚で目が覚めることがある
- お薬を飲んでいるのに血圧がなかなか下がらない
- 健診で肥満・メタボリックシンドロームを指摘されている
- あごが小さい、首が短い・太いと言われたことがある
- 鼻づまりが慢性的にあり、口を開けて寝ている
- 集中力が落ちた、気分が落ち込みやすい、疲れが取れない
- 運転や機械の操作を仕事にしていて、眠気が心配
※日中の眠気は、睡眠不足や別の睡眠障害が原因のこともあります。検査で原因をはっきりさせることが第一歩です。
EXAMINATION
検査の内容
SASの検査は、入院せずご自宅で行える簡易検査から始められます。痛みはなく、いつもどおりに眠っていただくだけです。
1. 問診・診察
いびきや日中の眠気の程度、睡眠時間、就寝前の飲酒、服用中のお薬などを詳しくお伺いします。眠気の強さは問診票(エプワース眠気尺度など)で数値として評価し、あわせて血圧・体重・首まわり、鼻やのどの状態も確認します。ご家族が気づかれた様子もぜひ教えてください。
2. 簡易検査(ご自宅で一晩)
ご自宅に持ち帰っていただける小型の機器を、鼻と指(指先のセンサー)に取り付け、いつもどおり一晩眠っていただくだけの検査です。睡眠中の呼吸の状態と血液中の酸素濃度を記録し、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)を測定します。入院の必要はなく、痛みもありません。取り付け方は院内で実際にお見せしながらご説明します。
3. 結果のご説明
記録されたデータをもとに、無呼吸の回数や酸素の下がり方をグラフでわかりやすくご説明し、重症度を判定します。あわせて血圧・血糖・脂質などの状態も確認し、全身への影響を評価します。
4. 精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査=PSG)
簡易検査では判断が難しい場合、中枢性の無呼吸が疑われる場合、ほかの睡眠障害が疑われる場合には、脳波まで含めて睡眠の質を詳しく調べるPSG検査が可能な連携医療機関へご紹介します。結果をもとに、その後の治療は当院で継続していただけます。
TREATMENT
治療方法
SASの治療は、重症度・原因・生活スタイルによって選択します。当院では、標準治療であるCPAP療法の導入と毎月の管理を院内で行っています。
CPAP(シーパップ)療法
中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸に対する標準的な治療です。就寝中に鼻マスクからやわらかい風を送り、空気の圧力で気道が閉じないように内側から支えます。手術のように体を傷つけることなく、その日から無呼吸を抑えられるのが大きな利点です。
CPAPの効果
- 朝の目覚めがよくなり、日中の眠気が軽くなる(多くの方が最初の数日〜数週間で実感されます)
- 夜間のいびきがほぼなくなり、ご家族の睡眠も改善する
- 血圧が下がりやすくなり、血糖のコントロールも改善しやすくなる
- 心臓や脳の病気のリスクを下げることが期待できる
- 夜間のトイレの回数が減る、集中力が戻る
当院での導入と管理
- マスクは鼻マスク・鼻ピロー・鼻口を覆うタイプなど複数あり、顔の形や口呼吸の有無に合わせてお選びします
- 導入後は月1回程度ご来院いただき、機器に記録された使用時間・残っている無呼吸の回数・空気の漏れ具合などのデータを一緒に確認します
- 「乾燥する」「マスクが痛い」「風が強く感じる」といったお困りごとは、加温加湿の設定、マスクの変更、圧の調整などで多くが解決できます。慣れるまで一緒に工夫していきましょう
- 健康保険が適用され、月1回の受診と機器のレンタル費用を含めた自己負担は、3割負担の方でおおむね4,000〜5,000円程度が目安です(診療内容により変わります。詳しくは診察時にご説明します)
- 他院ですでにCPAPを始められた方の引き継ぎ(転院)も承っています
マウスピース(口腔内装置)による治療
軽症から中等症の方、CPAPがどうしても合わない方には、下あごを少し前方に保持することで気道を広げるマウスピースによる治療があります。小型で持ち運びやすく、出張や旅行が多い方にも向いています。作製は連携する歯科医院へご紹介し、装着後の効果判定(必要に応じて再検査)は当院で行います。
鼻・のどの治療、手術
鼻づまりが強い場合は、その治療によって症状やCPAPの使い心地が大きく改善することがあります。アレルギー性鼻炎の内服治療は当院で対応し、手術が必要な場合や、扁桃・アデノイドの肥大が主な原因と考えられる場合には耳鼻咽喉科へご紹介します。
生活習慣の改善(すべての方に共通する土台)
- 減量:無呼吸を軽くする最も確実な方法のひとつです。体重の数%の減量でもAHIが改善することがあります。無理のない目標を一緒に設定します
- 就寝前の飲酒を控える:アルコールはのどの筋肉をゆるめ、無呼吸を悪化させます
- 寝る姿勢の工夫:仰向けで悪化する方は、横向きで寝る工夫(抱き枕など)が有効です
- 禁煙:喫煙は気道の炎症とむくみを招きます。禁煙のご相談も承ります
- 睡眠時間の確保と規則的な生活:睡眠不足そのものが眠気の原因にもなります
- 睡眠薬・筋弛緩作用のあるお薬の見直し:無呼吸を悪化させることがあるため、必要に応じて調整します
生活習慣病との一体管理
SASと生活習慣病は、互いに悪化させ合う関係にあります。無呼吸を治療すると血圧や血糖が改善しやすくなり、減量が進むと無呼吸も軽くなります。当院では、血圧・血糖・脂質の治療とCPAPの管理を同じ受診でまとめて行えるため、通院の負担を増やさずに両方を整えていけます。
※検査の適応や治療方針は、症状や重症度により異なります。健康保険の適用や費用についても診察時にご説明いたします。

睡眠時無呼吸症候群を治療せずに放置すると、夜間の低酸素と交感神経の緊張がくり返され、全身の血管に負担がかかり続けます。とくに生活習慣病をお持ちの方は、治療の効果が出にくくなることがあります。
- 高血圧(とくにお薬が効きにくい治療抵抗性高血圧)・糖尿病・脂質異常症の悪化
- 狭心症・心筋梗塞、不整脈(心房細動)、心不全
- 脳梗塞などの脳血管障害
- 日中の眠気による居眠り運転や作業中の事故
- 集中力・記憶力の低下、気分の落ち込み
- 夜間の頻尿、性機能の低下
- 脂肪肝の悪化、逆流性食道炎の症状
重症のSASを治療せずにいると、心血管の病気による死亡リスクが高まることも報告されています。逆に、適切な治療でこれらのリスクは下げられます。
FLOW
受診から治療までの流れ

1. 受診・問診
予約は不要です。診療時間内にご来院ください。いびきや眠気の状況をお伺いし、問診票で眠気の程度を評価します。ご家族の気づいた点もぜひお聞かせください。
2. 簡易検査の貸し出し
検査機器をお渡しし、装着方法をご説明します。ご自宅で一晩使用していただき、後日ご返却ください。
3. 結果説明・診断
データを解析し、重症度と治療方針をご説明します。必要に応じて精密検査(PSG)が可能な医療機関へご紹介します。
4. 治療の開始
CPAP療法、マウスピース、生活習慣の改善など、状態に合った治療を開始します。CPAPは当院で導入し、機器の設定やマスク選びもその場で調整します。
5. 毎月のフォロー
CPAPを使用中の方は月1回程度ご来院いただき、使用状況と治療効果を確認します。あわせて血圧・体重・血液検査で全身の状態も管理します。
検査もCPAPの管理も、当院で続けられます
CPAP療法は導入して終わりではなく、毎月の通院で使用状況を確認しながら長く続けていく治療です。当院では簡易検査から診断、CPAPの導入と毎月の管理までを一貫して行っていますので、遠方の専門施設に通い続ける必要はありません。生活習慣病の通院とあわせて、1か所でまとめて管理できるのも当院の特徴です。
FAQ
よくあるご質問
いびきがひどいと言われました。検査はできますか?
はい、当院ではご自宅でできる簡易検査を実施しています。診療時間内にご来院いただければ、その日に検査機器をお貸し出しできる場合もあります。予約は不要ですが、混雑状況によりお待ちいただくことがあります。
検査は入院が必要ですか。痛みはありますか?
簡易検査は入院不要で、ご自宅で一晩眠っていただくだけです。鼻の下と指にセンサーを付けるのみで、針を刺すことはなく痛みもありません。
日中の眠気が強いのですが、何科を受診すればよいですか?
まずは内科で結構です。眠気の原因はSASのほか、睡眠不足、生活リズムの乱れ、甲状腺の病気、鉄欠乏、うつ症状、お薬の影響など多岐にわたります。問診と血液検査で原因を整理し、必要な検査や専門科へのご紹介を判断します。
CPAPは一生使い続けなければいけませんか?
無呼吸の原因が続いている間は継続が原則ですが、減量に成功して無呼吸が大きく改善した方では、再検査のうえで中止やマウスピースへの変更を検討できる場合があります。まずは治療で体調を整えることを目標にしましょう。
CPAPのマスクが苦しそうで不安です。
最初は違和感を感じる方が多いですが、マスクの種類や圧の設定、加湿の調整で多くの方が慣れていかれます。当院では毎月のデータを見ながら細かく調整しますので、遠慮なくお困りの点をお伝えください。
費用はどのくらいかかりますか?
簡易検査もCPAP療法も健康保険が適用されます。CPAPを使用中の方の自己負担は、3割負担で月4,000〜5,000円程度が目安です(診療内容により変動します)。詳しくは診察時にご説明します。
他院でCPAPを始めましたが、通院を移せますか?
可能です。紹介状や現在の設定・使用データがわかるものをお持ちいただければ、機器メーカーとの調整も含めて引き継ぎます。
家族のいびきが心配です。本人が受診を渋っています。
ご家族だけでのご相談も歓迎します。どのような点を伝えると受診につながりやすいか、検査の流れなどを具体的にご説明できます。
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