かめいクリニックでは、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医が関節リウマチの診療を行っています。今回は、関節リウマチの診断と検査について、お話したいと思います。

 

関節リウマチの診断にはお体の診察と検査、いずれの情報も大切です。まずは患者さんの症状をお聞きして、次に全身の診察をしっかりと行い炎症の有無や随伴する所見を確認します。関節リウマチによく似た症状を生じる病気もたくさんありますので、診察から推測される病気を考えながら検査の計画を立てます。検査は大きく分けると血液検査と画像検査の二つです。

 

血液検査では、肝機能や腎機能等の一般的な項目に加えて、炎症の状況を反映する数値や、関節リウマチで特徴的な数値(リウマトイド因子や抗CCP抗体など)を確認します。症状によっては、他の自己免疫疾患と区別するために、より多くの抗体について検査する必要がある場合もございます。なお、これらの検査結果は判明するまで数日〜1週間程度要します。血液検査は、診断だけでなく治療効果や副作用を評価するためにも必要であるため、治療開始後も定期的に行っております。

 

画像検査は、まずレントゲンと関節エコー(超音波)検査を行います。いずれもかめいクリニックでは院内で即日可能な検査です。レントゲンでは初期の炎症は捉えることができないため、微細な変化を捉えるために関節エコーを併用しております(関節エコーについては次回詳しくお話しさせてください)。MRIを提案させていただく場合もございますが、他院での予約検査となるため、結果は後日となります。これらの関節の画像検査の他、治療方針に影響しうる間質性肺炎の有無を確認するために、胸部のレントゲンやCTを撮影しております。

 

検査は必要十分に行うことが大切だと考えています。関節リウマチを疑う場合、症状が似ている膠原病等別の疾患でないかどうかが重要なポイントです。そのため、血液検査の項目は一般的な健康診断等に比べると多くならざるを得ません。病気によって治療方針や目標が大きく変わるため、最初の診断を正確に行うことがとても大切です。これが内科系専門医の受診をお勧めする理由でもあります(ブログ:内科受診への道シリーズをご参照ください)。疑問や不安があればきちんとお答えいたしますので、採血量の多さにびっくりされずに検査をお受けいただければと思います。

 

次回は、関節リウマチの診療の要の一つである関節エコー検査についてお話しします。

 

T.

 

 

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